2020年12月16日水曜日

ビブリオバトルをしてた話

 

こんにちは、人都トトです。


私は昔、イラスト関係よりも長く文学部という文芸を扱う部活動に6年間在籍していました。

そのせいもあって若干一般人よりは小説であったり短歌であったりを作っていた時間が長いのですが、Twitterランドではそんな経験はありふれた風前のカスです。

むしろ私はそこで一時期「ビブリオバトル」というものに没頭していました。

皆さんはビブリオバトルをご存じですか?


ビブリオバトルとは


簡単に言えば「好きな本ダイマバトル」です。


ルールもシンプル。
自らと好きな本を一冊のみ壇上に持ち込み五分間ダイレクトマーケティングして、三分ぐらいの鬼質問タイムを乗り越えて最も読ませたくなったら勝ち。

つまり台本を持ち込むことはできず、否が応でも前を見なければやっていけません。

穴抜けルールとして本に付箋を貼ることは許可されますが、私から言えばそれは邪道です。

五分間を自分の愛と宣伝力だけで持ちこたえて相手の心を鷲掴め。

それがビブリオバトルです。


オタク的にはよく「○○君のことなら余裕で五時間ぐらい話せる」とか言ってしまいがちですが意外にも何の資料もなく、それでいて支離滅裂な感情を抑えて初見の他人に簡潔に魅力を伝えるというのはやってみるとかなり難しいものです。

私のプレイングスタイルは主にその書籍について感想を書き出してから台本に再構成して五分に収めそれを暗記しつつ、相手に投げかける話題やアドリブにできる自身の軽い投げかけ漫談を作っておくというものでした。

プレイングスタイル、というと大げさに聞こえるかもしれませんが実際自由の五分間において魅力の伝え方というのはかなり個人差があって、例えば本の感想に大幅に自分の経験談を絡めるエピソードトーク型や声の出し方や聴衆の巻き込み方が卓越したセリフ読みガチで上手い型、社会問題を提示しつつ本でそれを紐解くコラム型や純粋にこのキャラが愛おしい!っていう感情で場ごとでけぇ愛で飲み込む推しラブ型などなどかなり個人差があるんですよ。

ただ、私が本当に好きなジャンルで関東大会に出たときに自分の出番後に宗教校ガールに王道の泣ける絵本で票をかっさらわれた時だけはちょっとトイレで泣きました、ズルじゃん、ズルじゃないけど…。

私は一度マジで文学部が潰れかけて実績を作らんとヤバいというときに、単身ビブリオバトルに特攻しまくりギリギリ予算を食いつなぐという若干漫画にはなりきれないような映えない青春を送っていました。

でもそのおかげもあって、Googleで本名を入れれば入賞実績とかインタビュー記事が出てくるのは数少ない言えないタイプの誇れる実績です。

こう見えて場数だけは踏んでいるので心臓は剛毛。

あとビブリオバトルのおかげもあり、今就活中のインターンとかでも台本をほとんど見ずに頭に入れ聴衆に向かって話し続けるという友達少人らしくない特技を会得したのはラッキーでしたね。

短期記憶が得意になったのはデカいです。

好きな本に限らず好きなジャンルの話はどんどんしましょう、再放送しましょう、インターネットの大海でコンテンツは出会えなければ知れませんからね。

推しの話をしましょう、私もします。

もしかしなくても推しのダイマをするときが一番ビブリオ経験が生きているかもしれませんね。

あなたもそう思いませんか?


人都トトでした。




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