こんちは人都です。
大魔法峠 (角川コミックス・エース) 大和田 秀樹 https://www.amazon.co.jp/dp/B0093G9EVS/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_vVfJFbXAXNZ5P
表紙がいいよね!違う商品陳列罪で怒られなさいよ。
何事にも源流というやつは存在しますが、それについてを中途半端な知識で言ってしまえば更なる知識人に首ごと叩き落とされるというのはジャパニーズインターネットカルチャーのあるあるだと私は経験より思っています。
ですから、まあこれが暴力系マジカルの源流かといっていいかは私にも断言できかねます。
ただし、自分の背後で国会議事堂を燃やして舞い踊るマジカルガールの初代はきっと彼女でしょう。
破壊的な魔法少女はもうまじでたくさん出回っていますが(マジカルファシズムも認知してるよ、美少女魔法少女恐竜天使戦士も分かるよ)、破壊的「魔女っ子」の中では間違いなくトップクラスです。
あとたまに意地悪な人が魔法少女詳しいの?じゃあこれは?みたいな感じで大魔法峠とかドクロちゃんを提示してくるんですよね、履修も単位も取ってるわよ。
この物語の主人公は、赤い目玉のリボンがかわいい異界支配者候補の田中ぷにえちゃんです。
彼女は一年間女王試験として天空から人間界に降りて試練を受けることとなり日本の学校に入学するのですが、その先で多くの一般人の注目を一瞬で集め一躍アイドル転校生として学園での立ち位置を確立します。
しかしながらそんな彼女のスタイルに良い印象を抱かないアウトローな女子生徒も確かに存在していました。
ただし、その不良生徒の彼女への印象はある意味では正しい危機意識の持ち方であったという事が出来るでしょう。
なぜなら彼女のキュートフェイスの裏側には、叩きこみの帝王学と人を使うものとして扱うための真っ黒な戦略、ついでに完全に自分以外のほとんどを蔑むようなド尖りな思想が蠢いているのですから!
ですからそんなぷにえちゃん、一般人のただの女に暴力を振るわれそうになったところで舞って歌って呪文を唱えればたちまちどんな(身辺)事件も解決。
リリカル・トカレフ・キルゼムオール!
だからぷにえちゃんを本当に怒らせたりなんかしたらいけません。
魔法で事が済むならいいのですが、彼女の一番恐ろしい魅力はそのキャワな肉体に秘められているのですから。
自らの身がかわいいなら肉体言語を彼女に絶対に使わせてはいけません。
絶対に!
読むギャグ全部キャラクターの損壊がリセットされる奴ばっかりだなお前。
あれなんですよ、女の子がかわいいのと同じくらい暴力の描き方が上手い、あと言葉回しも面白くて声に出して読みたくなる、くそっぷにえがかわいいのが悪い、ぷにえが悪いんだよ。
関節技なのにコマが映えるんですよ、メチャクチャ痛い、ほぼプロレス。
あくまで暴力魔法少女ではなくて、暴力魔女っ子なんですよ。
魔法の世界から不思議な女の子が試練のために降りてくるとか、こんな内容ながらちゃんと呪文詠唱をしたりなぜか謎の歌詞が混入して急に歌うよ状態になったり。
全部強い女(物理)、涙も刃、笑顔も毒物。
ムダズモの作者さんの作品なのはだいぶ後になって知りましたね。
確かにやけに戦争とか武装ネタが出てくるんですよね、ぷにえちゃんが強すぎて作品内パワーが壊れているのもありますけど……。
私は鉄オタで芋な鉄子ちゃんがかわいくて好きです、強力な女の隣に非力な女がいる構図はいくらあってもいい。
可愛さのギャップのダークバイオレンス権力ギャグがすごくスパイシー、愛と希望と自分のかわいさを完全に理解して武器として活用する悪少女。
魔法少女最終フォーム抜き最強トークをするときは、いつもこの女が負けるプランが見えません。
ああ時間が足りないので終わります。
おすすめです。
人都でした。
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