こんばんは、人都です。
話したいことはたくさんあるのですが時間が足りない。
話したいことはたくさんあるのですが時間が足りない。
ウマ娘もバクシンオー周回ぐらいしかできない。
今時間をかけて話したいのは「魔法少女育成計画」におけるアバターとしての魔法少女と生活、という話です。
この人またnoteに書けるほど確立してない胡乱説立ててる…。
魔法少女育成計画は15冊とWEB掲載の短編からなる、主人公である「スノーホワイト」姫川小雪を中心に巻き起こるサーガです。
公式でマジでサーガと言われてるのでそうなんだろう、中身はバトルロワイヤルから遺産相続、権力闘争、犯罪捕物劇、洗脳に次ぐ洗脳の尊厳破壊に及ぶ大規模な顔の良い女と魔法の国の重役の入り乱れる、混戦推し死にコンテンツなのでまあ正しい。
そんな魔法少女育成計画という作品の中で「魔法少女」という存在がどういう存在であるかと言うと、『魔法の国から力を授かり、世のため人のため、そしてほんの少しだけ自分のためその力を使うように命じられた、いわゆる「魔法使い」の亜種である』と説明が為されます。
これを更に平たく言うとどうなるかというと、魔法の国により魔法の技術と只人を組み上げて作成された完全にガチャな特殊魔法を一つ持つ、何かしらに特化型な魔法を行使可能な運動能力の高いアバターあるいはパワードスーツとして作成されたものが魔法少女であると。
実際作中には「フリーランス魔法少女」なんていう魔法による特別任務をこなすことで魔法の国から金銭を授受する存在や、特別なSSRな固有魔法を引き当てた結果で魔法の国自体に所属して魔法少女の管理やもっと事務的な作業、新人育成に励む役員な魔法少女もいるし、稀にハズレな魔法(どこでもネギの香りをさせる)(次に死ぬ人がわかる)(鏡になんでも映す)を引き当てた使いどころの分からない少女が集まって常人よりは高い身体能力と美貌で生き抜くすべを探しあっていたりする。
魔法少女は作中において変身前が少女とは限りません。
むしろライトノベルでありながら、もうくたびれた中年女性とかバリキャリとか果てにはカメとかもうメスなら何でもありだし若干数は雄の魔法少女も存在しています。
多分未成年者の魔法少女より成人済みの方がたくさん出てくる。
何って作者の性別は不明なのですが、異常なレベルに「くたびれた女」を書くのがうますぎる。
少女のいたいけな恋の悩みからワークライフバランスで心が死んでる女、上司の不手際でリストラされた求職中の女に至るまでとにかく血みどろ以外のリアルな精神ダメージの描写が天才的でどう考えても異性に夢見る多感な少年に見せるのには湿度が高すぎる。
だからこそ、きらびやかなカラーページに載るそれぞれが主人公のようなビジュアルと固有魔法の異常性が際立ち、そして誰もが振り向くような美少女へと変貌しながら疲弊感の打破のために動くからこそ魔法少女育成計画は面白い。
あとこれは面白いのですが、たまに出る変身前の少女及び女性たちの挿絵はみんな殆どが美しいとは言い難い、萌えっぽくない絶妙にかわいくないけどなんかすごく現実にいそうなモブ顔で描かれることが多いのです。
ラノベなのに。
魔法少女姿は誰もがスーパーキュートで、マジで初見では誰が今回死ぬのかも分からないほどキャラの立った主人公な容姿をしているのに。
そこで私はこの物語の中で美少女というパワードスーツとくたびれた女の二面性をどうにかして、リアルなバーチャルアバター文化にかぶせて語れないかと考えてるんですが、紙面が足りないしまほいくを全冊読んでるバーチャルにあんまり心当たりがない。
キュートでポップな魔法少女たちはその存在が運営元的に利益を生み出せることや、自らの固有魔法及び鍛錬でその破壊力をスポーツ的に存分に娯楽競技として転換し生かせること、時に他人を扇動し社会を意のままに革命さえ可能な力を持つ只人でしかなく、実際強力な魔法少女が普通に学生生活をしている際に暗殺されたり、指名手配された魔法少女が変身を解いて一般人ヅラをしながら核心に潜伏していたりする、逆にときめく恋のお相手の視線をこちらに向けるためにわざわざ変身してから一般人っぽい服に着替えてデートに誘おうとする子さえいる。
魔法少女というのは作中ではほとんど美少女受肉と言って過言ではありません、ほぼ正解です。
そしてこの「魔法少女」の存在が登場人物によっては全く扱いが違うのも面白い、完全に自分がアニメのようなキャラクターになったのだと信じて疑わない子もいれば職務用のユニフォームのようにとらえる子もいるし、普通に人間として働くよりも稼ぎがいいと商売道具にする者もいる。
平凡な自分では無くなるためのツールのような文字通りの「変身」を重要視する少女もいるし、持ち合わせた固有が有能過ぎたせいで辞めたくても辞められず呪いのように感じる者も、むしろ自分とは全く性格の違う鏡合わせの他人のように扱う者も、完全に完璧な魔法少女な自分を決め台詞から全ての指使いまで設定して自らの美学と世界観を守る為にKAWAII鍛錬を弛まぬ者もいる。
これはもう魔法少女ってなんだよと聞かれたら、それはもう「魔法性美少女受肉パワードスーツ」という以外には無い。
ちょっと黒さが入り混じるかもしれませんが、バーチャルにも若干そんなとこないですか。
そして主人公である姫川小雪にとっては魔法少女とは、憧れでずっと願っていたまさに夢のようななりたい自分の象徴でした。
それなのに、運もよく有能な固有魔法を手にしたのに、輝いた世界で出会ったのは自分とは違う「魔法少女の使い方」をする者たちとそれらが引き起こした理想とは程遠い現実。
歪なのがこの世界観には実在する異能の者としての「魔法少女」と、完全なアニメやマンガとして展開される「魔法少女もの」のどちらもが共存するんですよね。
だからこそ、創作の存在だった魔法少女が実在したことの夢見がちな喜びと全く可愛いものではない魔法による利権渦巻く闘争への嫌悪はとてもいやらしい。
もし魔法少女育成計画のアニメは見ていたけれど主人公が弱っちいイメージしかないという人がいたなら、それはスノーホワイトの最初の挫折の物語でそこから彼女が真に魔法少女としてあるべき姿と己の正義を守るために苛烈な争いと根柢の悪に刃を通すためのプロローグでしかないんだよとお伝えしておきます。
現在の彼女のあだ名は「魔法少女狩り」です。
全然話しきれない。
私がお話しするのには時間が無さ過ぎるので、魔法少女育成計画を読んでください。
今月最新刊が出たので旬ジャンルです。
サスペンス要素のせいでTLにどれほど感想を流していいのか分からないので、読んで私と共にこの展開に苦しんでください。
ちなみに私の推しはスノーホワイト、ねむりん、ルーラ、ペチカ、のっこちゃん、ポスタリィ、スタイラー美々、ブルーベル・キャンディ、メピス・フェレス、ステラ・ルル、ネフィーリア、ドリーミィ☆チェルシーで一番好きな固有魔法は物知りみっちゃんの「手にした物を別の物に変えられるよ」です。
物知りみっちゃんの教育アニメじみた容姿から繰り出される戦闘シーンの文章のカッコよさをわかって欲しいけど8巻目に出てくるキャラクターなので何も話すことができない、いいから読んでください。
おやすみなさい。
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