こんちは人都です。
体調が微妙で、少し寝て起きたら既に23時を回っていました。
ほんとなら今日はバイブルであるライチ☆光クラブの話をしようとしたのですが、あまりにも深夜なので(いつもは22時に書いて読み直して出している)簡単な雑誌の思い出話でもしようと思います。
「女の子のためのクチコミ&投稿マガジン」って雑誌をご存じですか?
学研から2016年まで隔月で学研から出版されていた、アニメージュとかの後ろについてくるお便りのコーナーが内容の8割を占めるような内容の女オタク向けの雑誌です。
表紙には名だたる女性向けのイラストレーターや何度も掲載され名の知れた大型投稿者によるイケメンが視線を向け、独特なショッキングピンクが書籍全体のテーマカラーとなっています。
私が初めてクチコミを手に取ったのは七年前、中学一年の頃だったでしょうか。
私は中高一貫の女子校で六年間文学部に所属していましたが、最初の三年間だけはイラスト関係の部活にも所属していました。
私がその頃に好きだった版権物は恐らくその頃からメインはまどかだったはずなのですが、それ以外にもカゲロウプロジェクトや北斗の拳、モンスターズユニバーシティとかダンガンロンパなどのコンテンツもとても愛好していました、あとMSSPの手書きMADをすごい見ていたような、ヘタリアも!
そんなただでさえ混沌とした好きジャンルを更に増やしていったのが、部活の先輩ににつられ購読を始めたこのクチコミという雑誌でした。
女の子のための、と銘打たれたように内容は乙女ゲームやボーイズラブが公式で特集されているのが特徴です。
ホモォ……なんて今ならLGBTにぶっ飛ばされそうな用語が大流行したのもこの頃ですね。
これはもう、今読んでも驚いてしまうのですが本当に投稿者たちが形成していく雑誌でしてはがきサイズに指定されたイラストにそれはもうめいめいの推しと好きジャンルの二次創作を押し込んでそれがずらりと雑誌の紙面を飾る……という学研は良くそんなことが出来たな!?という日本全国の女オタクの情念を元気玉かのように集めたとんでもない熱量の雑誌でした。
どれだけすごかったって、投稿者メインの雑誌でオールジャンル対象のカップリングランキング投票企画(!?)を行ない、受け攻めの逆カプ同士が2TOPを飾るみたいなそれは本当に界隈的に大丈夫だったんですか?と問いたくなるような本当に女オタクにすべてのオールを任せているような雑誌でした。
あと投稿者のオタクな日常を四コマ化して投稿できるコーナーもあり、一人じゃないんだなぁとしみじみ読みふけっていたものです、ちょっとしたTwitter風コーナーですね。
同人のラミカや便箋の通販を仲介されているコーナーもあったのは今ではなかなか考えにくいですよね、あれだって普通に住所と本名を本誌で明かす仕様でしたから。
なんなら回によっては普通にBL化された二次創作が掲載されているアニメの公式最新情報だったり描きおろしも掲載されていましたからね、今考えると怖すぎませんか?
刃物とか送られなかったのかな……。
手に取った2013年当時、まあPIXIVもないことはないけれども影は薄くまた年齢のこともあってSNSを規制されてもいたので中学生の私にとってはそれが隔月の出版であったとしても女オタクのトレンドを知る唯一の手段でしたね。
あと、確か記憶では黒子のバスケやマギ等が覇権を取る中で自分の好むマイナージャンルが掲載されているかどうか、なんていうのも購読を続ける要因の一つになっていました。
どんなイラストにも掲載されれば編集側からのちょっとしたコメントが付く仕様にも愛がありましたね。
どれぐらいかというと、トランスフォーマー関連の投稿に付箋をつけていたぐらい。
また私は長らくパソコンで絵を描く環境が無かったために、コピック一筋で通していたのですがこの雑誌は有名投稿者によるイラストメイキングであったり画材紹介のコーナーにも富んでいて、その点でも私は非常にお世話になった雑誌です。
いまだに追いかけているイラストレーターさんもたくさんいますね。
私も一度トランスフォーマーアドベンチャーの投稿をした?してない?どっちかは思い出せませんがまあ拙いながらも頑張ろうとした痕跡はあるようです、載らなかったですがね。
だんだん時代が移り変わって、二次創作者がネット上である種のコンテンツ発信者になることが普通になっていっていつの間にかクチコミは廃刊となってしまいました。
しかしながら、私にとってそのピンクの雑誌は決して捨てることの出来ない宝となりましたし実際にはじめて同人イベントにサークル参加した時にも、クチコミに特集されていたそれこそ本当の同人活動を行う上での「クチコミ」や守るべきルールについて学ぶ一種の教本となりました。
そんな思い出の話でした。
人都でした。
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