こんにちは、人都です。
修理に出していた画材を取りに行くついでに、東京都現代美術館で開催されていた三つの特別展と一つの常設を見に行きました。
恐らくコロナ禍の影響で、一つの特別展の会期がずれていたために一度に三展見ることのできるお得仕様だったのでしょうか。
https://www.mot-art-museum.jp/
私は美術館に行くときは必ず平日の昼時になるように予定を調整します。
そうすることが、推測ですが一番空いている時間を狙うことにつながるのではないかと考えているためです。
しかしながら、今回はその予想をマジで外しました。
私は基本的に美術館でも科学館でも博物館でも、季節的展示に関してはやってたらとりあえず行ってしまおうぜ!という突進思想を携えています。
私が異常にRTを意図的に多方面色々掘りまくるのは常に何かしらの鑑賞イベントに飢えているのもあります。最近だとアートアクアリウムなるものにも突撃しようとしたのですが、その直後にアレな炎上を目にして自分の審美眼の落ちっぷりにその事実だけでふて寝したりしました。
ですから、とにかく「圧倒されるほど美術館の世界観をめちゃ吸ってリセットしていきたい!」という気持ちはありました。
でももうちょっとリサーチはすべきだったと思います。
あれですね、展示がインスタでバズっていたんですよ。
私インスタでは女児玩具とおいしい食べ物と古着しか見ないもん……。
それを知らなくて……カメラの音は止まないし集団で来ている同じぐらいの若者がたくさんいたり、撮影可能区域が大きかったこともあり自撮りをする方がたくさんいたりとね……。
オラファー・エリアソン展、もっと早い段階に気づいてゆっくりぼーっと眺めていられたらよかったなあと思いました。
光や空間や水の揺らぎなどのリアルタイムで対外的に変化し続ける情景をメインの展示物にされていましたし、もっとのんびり見られる内に知りたかったな……。
うん、悔し。
私はこの「おさなごころを、きみに」展で扱われていた「のらもじ発見プロジェクト」がすごく気に入って後から調べていました。
多分フォント好きはたまらないと思う。
古い町並みや商店街の中にある手書きの看板などのフォントのレタリングを再構成しつつフォントデータ化して、インターネットで無償・有償配布を行いそれを手書きフォントのあった本店舗に還元するというプロジェクトです。
無償の際にはTwitter等での拡散を必要とし、有償の際にも天井金額は1000円とすごく手を付けやすい値段で……しかもいずれの文字もすごくレトロでかわいいんですよ。
めっちゃすきだな……。
いや、初めて知ったけど私はもっと広まってもいいと思ったよ、和風なVtuberさんのサムネとかにもいいんじゃないかな……なんて思ってみたり。
今度同人誌の表紙作るとき、のらもじ使ってみたいな。
あと、「もつれるものたち」展での世界や政治情勢と絡みつつ存在する各国のアーティストの展示もよかった。
最後に展示されていた藤井光さんの「解剖学教室」と題された東日本大震災とそれに伴う福島の原子力発電所の事故により行き場を失った近辺の博物館の所蔵物達とそれらに対する抗議と議論の映像はかなり長い尺だったようですが、いつの間にか没頭しその全てを見ていましたね。
恐怖と破壊に対しての強迫観念と若干の忌を抱きながら、それでも目をそらせない実物。
0 件のコメント:
コメントを投稿